彼があの子としてる所を、見た事は無い。

だけど彼が押入れの中に隠してある本。
PCにこっそり保存されている動画。

それらから、彼の趣味は丸見えだ。


縛ったり、泣かせたり。

なんかそんな感じ。


それらの事を、俺に出来ないと、彼は思ってるんだろう。

でも他の人の所に行くより、俺にして欲しい。


だから、言った。


「ねえ、俺としようよ」

「ちょ、ちょっと心と体の準備が……!」


「俺じゃ駄目なの?本当は嫌い?」

「色々と葛藤が……!」


なんなんだろう、一体。