戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~

私は言われた通り、大人しく黙っていた。


こういう時の自分の顔がどれほどのものか自分ではわからないけれど、間瀬さんが時折向ける気遣わしげな視線がそれを物語っていた。


けど、逆にうっとおしいんですけど。どうにもできないんだったら、むしろ放っておいてほしいんですけど。間瀬さんのこういう所、変わんないな、昔から…―


思い出し、私はますます不機嫌になる。


結局、岸谷さんはハゲオヤジに上手に説明できなかった部分について宿題をもらうことになった。この場は解散となったので全員立ち上がるも、話は続いている。


私は机の上の資料を片付けていた。もちろん無言のまま。すると、


「は~、それにしても肩凝ったわ。話の内容はともかく、仏頂面を目の前にしとると余計肩凝るなぁ」


・・・・一瞬、岸谷さんと間瀬さんの声が止んだ。


私は下を向いていたので見えなかったけど、二人はどんな顔をしていただろうか。