でも、たまにはいっか。
私はベッドの端に頬杖ついてハットリ君を眺めてみる。


「何?」


「いや、見てるだけ」


「何?」


「だから、見てるだけ」


そうしたら、ハットリ君も負けじと見つめ返してきた。じーって。まるでにらめっこだな。先に笑ったら負けだな。


「咲さん、前髪全開」


その言葉に慌ててオデコを隠すと、私の反応の早さにハットリ君が笑った。


くそぅ、、、からかわれた。