戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~

「そんなことより! 材加不金額の話なんですけど、そんな大きな話になってたなんて。なんで言ってくれなかったんですか?」


「俺も聞きたかったんだけど、枚数は減ってるんだよ、確実に。だけど金額は増えちゃってて、しかも部長やら何やらが見てるデータはよりによってその金額の方なんだよね。あれ、どうにかなんないの?」


課長の顔がスッと変わる。仕事に対する熱い眼差しに若干クラクラするぜ…さすが真田ナントカ。


私はいつも持ち歩いているA4の透明なビニール袋の中から資料を取り出した。実は私も気になって調べていたのだ。


「実は私も本社から問い合わせがあったんでいろいろ調べてみたんです」


私は取り寄せた資料やら何やらを広げて二人に説明を始めた。途中、何度か時計に目をやる。


私は会社に8時間しかいられない。ウルトラマン並に正確にタイムリミットがある。ここでこうして話をできるのもあとわずかだ。早口になってしまうのは否めない。