「それ聞いたら、俺、ワンワン泣いちゃってさ、、、」 思い出して込み上げてきた物があるのか、岩原GMはそっと瞼を指でつまんだ。 私は笑いながら、そんな岩原GMに話しかける。 「頼もしい奥さんですね」 「俺、女見る目あるよな?」 「そう思います」 子どものように笑う、ゴルゴ。彼のように少年のまま大人になってしまった人にとっては、人の上に立つ仕事は時に酷なのかもしれない。