「こっちにきて。」


………――― マジか。


さっきよりもシャレにならない場所へハットリ君は移動する。私の背後に回ったハットリ君を警戒し、私はくるりと反転。今度はコタツテーブルに背中を預ける。


どうしよう、逃げ場がない。てか、やっぱり逃げようとしてるんだ、私。その事実にますます凹む。


私ってなんでこういう時、いつもよりもたくさん思考回路が回っちゃうんだろう。何も考えないで身を委ねられたらいいのに。


そんな私の様子をどう受け取ったのか、ハットリ君は私の腕を掴みベットに引き上げる途中で言った。


「…そんなにイヤ?」