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駐車場に着き、会場へ向かう途中、岩原ＧＭに会った。
「大丈夫ですか？」
私が訊くと岩原ＧＭはタバコの煙を吐き出しながら、ガシガシと額を掻いた。
「正直、イタイよ。俺、加藤さんから仕事教えてもらってたからさ。学んでおきたいことも、まだまだあったし。今、加藤さんを失うのは…かなりキツイ」
岩原ＧＭが吐き出した白い煙はあっという間に風に流されて行く。２月の風はかなり冷たい。痛いと言った方がいいかもしれない。
「だけど、決意も新たにって感じでもあるけどね」
「決意ですか？」
「そう。俺たちがやるんだってね」
