「お前ももう卒業かぁー」





「なに、そんな寂しいの?」





「別にー。そんなこと言ってねーし」







…図星。




正直、ちょっと寂しい。







もうこんな会話もできなくなるのかと思うと、寂しくなる。






俺の気持ちをぶつけてしまえば、これから先一緒にいられるかもしれない。






でも、それは俺にはできない。







俺は教師であいつは生徒。





それに、あいつには新しい世界が待ってるんだ。






卒業して、新たなスタートを切ったお前の邪魔はしたくないんだ。