空色のキモチ

「凜は伊原の事好きなんだろ?」



先輩は気付いてたんだ。
だから写メを送ったんだ。


「好きだったよ。だけど今は…気になる人がいる。」


これ以上…

好きになってはいけない…



だから、気になる人。




「好きだったって、今は過去形なの?」
先輩の鋭い質問。



「なかなか会えなくなって寂しいけど…最近は気になる人の事ばかり考えてるんだ。」
今の私の状態を素直に話した。



「凜に好かれるなんてうらやましい奴だなぁ」





これ以上、


気持ちを掻き乱すような事

言わないでよ…




涙をこらえて
じーっと外の景色を
見ていた。




グラリと観覧車が傾く。


先輩が私の横に座り



肩を抱く。