空色のキモチ

「今から来るってさ。」



先輩はニコッとしてる。
先輩はあっち君と私にどうなってほしいんだろう??


「前に凜ちゃんが倒れた時の淳志は必死だったよ。人口呼吸しても意識が戻らなくて病院でもずっと泣きそうなのを我慢してた。『生きて笑ってくれればいい』って言ってるのを聞いた時はあいつの愛情の深さを感じたんだ。」



『死』を感じた時、あっち君は怖かったよね…。そう思うと涙が出そうだった。





窓の外は風が吹いて寒そう。
走ってくる背の高い人影。





涙目の私。




「ゴメン。淳志とはずっと仲良くしてほしいんだ…結婚してからも…さ。」








後ろからあっち君の声。



「秀ちゃん、凜をいじめるなよ。泣き止むまで時間かかるんだからさぁ〜」





私の頭に手を置いていた。