「時雨、新撰組に行っておいで。」 まるでお使いへ行かせるように私の上司・桂 小五郎は言った。 東雲 時雨(シノノメ シグレ)。これが私の名前だ。 この名前を知っている人物は少ない。 いつもは偽名を使っている。 偽名は雨時 東(アメトキ アズマ)。 私は忍の一族に生まれた。 5歳までは父に教わっていた。 6歳になる前の一段と寒かった夜… 父と母は…