兄からの電話で着信履歴が全て埋まっていた。
私はかけ直さなかった。
ケータイは電源を切ってバッグの底へしまった。
窓から夜景を見ていると、リビングのドアが開く音がした。
「おかえり」
『驚いた。連絡なしで愛莉が来るなんて初めてだね。愛莉から連絡があったこともないけど』
「迷惑なら帰る」
『そんな事言ってないだろ。もし女を連れてたらどうしてた?』
「妹ですって言ってた」
『ククッいつものでいい?』
「…今日はアルコールがいい」
『分かった』
私は家には帰らず聖也のマンションに来ている。
晩御飯も作らなくていいし。
それに、こんな状態で次蓮とあったら私の汚い感情で蓮を汚してしまいそうで怖かった。
蓮は私が触れてはいけないんじゃないかと思うくらいキラキラして見える。
『どうぞ』
「ありがと」
私はかけ直さなかった。
ケータイは電源を切ってバッグの底へしまった。
窓から夜景を見ていると、リビングのドアが開く音がした。
「おかえり」
『驚いた。連絡なしで愛莉が来るなんて初めてだね。愛莉から連絡があったこともないけど』
「迷惑なら帰る」
『そんな事言ってないだろ。もし女を連れてたらどうしてた?』
「妹ですって言ってた」
『ククッいつものでいい?』
「…今日はアルコールがいい」
『分かった』
私は家には帰らず聖也のマンションに来ている。
晩御飯も作らなくていいし。
それに、こんな状態で次蓮とあったら私の汚い感情で蓮を汚してしまいそうで怖かった。
蓮は私が触れてはいけないんじゃないかと思うくらいキラキラして見える。
『どうぞ』
「ありがと」


