結局私は我がままぷぅと一緒に廊下を歩いている。


もちろん色んな人とすれ違う。


でも当然ながら私たちからはﾗﾌﾞﾗﾌﾞな雰囲気は一切出てないわけで、恋人と思ってる人は誰一人としていないだろう。


下を向いて歩いていると、懐かしく聞きなれた声がした。


声がした方に顔を向けると、男性3人に女性が1人立ち話をしていた。


こちらを向いている男性は誰だかわからない。


でも残りの3人は顔を見なくても分かる。



『本当にご家族仲が良いんですね』

『そうですね』

『でもみなさんお忙しいからなかなか会えないんじゃないですか?』

「そうなんです。だから今から家族3人で久しぶりに買い物でもと思いまして」

『マスコミやファンに邪魔されないといいですね』

「えぇ、本当に」



家族3人で笑い、楽しそうに喋る私の家族。


私の知らないところでみんなで出かけたりしてたんだ…。


当たり前…か……。