私はスーパーで買ったものを冷蔵庫にしまおうと、キッチンへ向かった。


蓮アイドルだったんだ。


どうりで初めて会った時変な事言ってたわけだ。


これだけカッコイイ男の子たちが集まってんだもん、一般人なわけないよね。



『愛莉さん』



振り返ると翔平君が立っていた。



「何?」

『本当に俺たちのこと知らないんですか?』

「本当に知らないよ。ファンに見える?」

『…いえ』



苦笑いで答える翔平君に私まで苦笑いになってしまう。


何か言いたそうな顔をしている。



「言っちゃっていいよ?」

『え?』

「何か言いたそうだから」