聖也のマンションに着き中に入ると、いつもいるコンシェルジュの人たちに挨拶をして、カードキーをかざしエレベーターに乗り込んだ。


聖也が住んでいるマンションは高級マンション。


セキュリティーがしっかりしているから、入るだけでも大変。


だから、勝手に上がってこれるようにカードを預かっている。


最上階に着くとエレベーターが止まり、扉が開く。


部屋に入るときも特にベルは鳴らさない。




『いらっしゃい』

「久しぶりだね」

『会えなくて寂しかった?』

「別に…」

『俺は愛莉のそういうところが好きだよ』



私の唇に軽くキスをして、ご機嫌な顔をしてキッチンに歩いていく。


カウンターキッチンになっていて、バーみたいな作りになっている。


いつ見てもお洒落だなって思う。