「今度遊びに行ってもいい??」

「…うん。落ち着いたらね」

「プッッ!何ぃ今の間ぁ~」



相変わらず笑うツボが浅い渚はケタケタ笑ってる。


蓮に一緒に住んでること誰にも言うなって言われてるからな…。


そのうち口滑らせそうだけど。




午前中の講義が終わり、渚と大学内にあるカフェでお昼ご飯を食べているとケータイが鳴った。


ケータイには"聖也"という文字が表示されている。


私は通話ボタンを押して耳に当てた。



「もしもし」

"『今日午後空いてる?』"

「今日3時くらいまで講義なの」

"『終わったら家に来ない?』"

「いいよ。終わったらそっち行くね」



電話を切り食べかけのハンバーグをまた口に運んだ。


今日の私の居場所が見付かった。