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パーティーの次の日、朝起きてテレビを付けると驚くことにもう藤堂 誠に娘がいることがバレていた。



「うわぁぁぁ…」

『早速漏れたみたいだね』

「聖也、おはよう」

『おはよう』



まだ眠そうな顔をして私の横に腰を下ろした聖也。


ピッタリとくっつき片腕をお腹に回される。



「でも、隠し子か!?なんて見出し失礼じゃない?」

『みんなが興味をそそられる見出しになればいいんだよ。メディアの考えなんてその程度だよ』

「ふぅん」

『大学にはいつから行くの?』

「来週には行くかな」

『気を付けて行くんだよ』

「…うん」



何を気を付ければいいんだろ。


私はこの時はまだ聖也の言葉を理解していなかった。


でもちゃんと詳しく話を聞いておけばよかったと後から後悔することになる。