『秋元社長、久しぶりだね。愛莉はそちらでお世話になっているのかい?』

「藤堂さん、お久しぶりです。えぇそうですが、失礼ですが愛莉とのご関係を聞いても宜しいですか?」

『あぁ、娘なんだよ』



笑顔だけど、私を見る目は全く笑ってない。



「やることやってればいいって言ってたじゃない」

「まぁ、それもそうね。今日は藤堂さんと来たの?」

『違いますよ。愛莉は俺と来たんです』



聖也がみんなとの挨拶を終え、私のところへ来てくれた。


社長は驚きながら私の肩に置いた手に力が入っていく。


……痛い。



『藤堂さん、改めてご挨拶させて下さい。愛莉さんとお付き合いさせて頂いている佐伯 聖也です。宜しくお願いします』

『娘がお世話になっているようだね。これからも愛莉の事を宜しく頼むよ』

『はい、勿論です』



社長の目は今度詳しく説明しなさいよ!!って言っているようだった。