「じゃ、お邪魔しました」

「ん」

「また明日な」

「ん」


そう言うと陽翔は
大きな笑顔を作って
手を降りながら帰って行った。


あたしは手を降るところを
陽翔に見せたりしない。


だから陽翔が背を向けてから
小さく手を降った。

彼はそれに気づくこともない。






明日…。

なんだか変な気分だ。


って、何か忘れてるような…。

あ!

ケー番とメアド聞くの忘れた。