こんなにも 一分一秒が長く感じたのは初めて。 それと同時に、 なんだかイライラする。 あたしを待たせるなんて。 陽翔のクセに。 あたしの準備は完璧。 そして時刻は5:53。 そろそろ、来る。 きっと、足音が近づいてくる。 あたしの鼓動はまた 速度を増して 胸にドクドクと響かせた。