あたしは浴衣の着付けに
時間がかかることを想定し
早めに来ておくことにした。
自分の部屋へ行き
浴衣を取り出す。
髪もセットしなきゃ。
やることは沢山ある。
だけど不思議と苦にならない。
あたしは頑張ってひとりでも
浴衣を着れるように
練習した昨日のことを
思い出しながら着る。
何故だか自然と
鼻歌が零れてしまう。
いかん、いかん!!
これだとあたしが
陽翔を好きみたいだ。
鼻歌を止めると
今度は顔がニヤケてきた。
いかん、いかん!!
これもあたしが
陽翔を好きみたいだ。
結局あたしは微妙な
引きつった顔で
着付けをするハメになった。

