いつもより一オクターブ 低い声が胸に響く。 今日だけなら。 あたしは甘えた。 陽翔の優しさに。 傷つけるだろうことを知っても尚、 心地好いので甘えた。 陽翔の優しさが 嬉しくもあり、酷くも思えた。 自分を傷つけてるようにも見えた。 あたしはまだ、陽翔の気持ちに 応えることはできないのに。 だって陽翔とは半端な気持ちで 新しい関係を作っては いけない気がしたから。