「はい終わり!!!お疲れー」 撮影の終わりを告げるその声を聞いたとたん俺の体からは力が抜けた。 ……やっと終わった。 俺は近くにあるイスにドカッと勢いよく座る。 「翔希くんこの頃何か悩みとかある……?」 俺は声のする方へと顔を向ける。 ……何だコイツ。 俺の視界に写ったのは知らない女。 ……俺に媚び売りにきたのか?