「……俺…行くわ」 中崎翔希はそう言うとあたしから身体を離して立ち上がり歩き出す。 中崎翔希の足音が遠くなっていく。 ……何よ。 何なのよ………。 あたしは勢いよく立ち上がると履いていたスリッパを脱ぐ。 「中崎翔希!!!待ちなさいよ!!!!」 そう言いながらあたしはスリッパを中崎翔希に向かって振り投げる。