「え……翔希様の大切な方だとは知らず……」 「誰の事だ……?」 「………え?」 「大切な方って誰の事だっつってんだ」 俺は静かに言いながら後ろを振り返る。 ボディーガードは俺の声が相当怖かったのか床に俺の顔が見えるように倒れながら青い顔をしている。 ……大切な方? もしかして…アイツがか?