_僕ってなんだ?_

そんな事を考えるようになって…
まだしばらくは笑えてた。泣けてた。

まぁ性格には”無理やり”笑ったり、
泣いたりしていたのだが。

確か…あの日は写真を撮ったんだ。

だから頑張って無理に笑ったんだ。

だって皆笑ってるのに、僕だけ
笑ってないなんて可笑しいでしょう?

写真に写った僕の笑みは、

自分からみれば、引きつった気持ち悪い笑みだったけど

いつも周りは何も言わなかったから、あぁ…きっと僕が今心の底から笑えてない事なんて皆気づいていないんだって、ほっとしてた。

けど君が僕に言ったんだ。

「お前ってさ…皆気づいてないけど、いつも無理して笑ってるよな…大丈夫か?」

大丈夫なわけがないだろう?
きっと僕は”正常”じゃないんだ…”異常”なんだ。

……大丈夫なわけ…ないじゃないかっ…

きっとこんな僕を受け入れてはくれないだろう。

あの日、僕はあの忌々しい仮面を捨て”無表情”になった。