颯夜が近ずいてくる。


「何…」


あたしは後ずさりした…けど、トンって何かにぶつかった。


ー壁だ…



いつの間にか、颯夜の手はあたしの横に。



逃げる場所ないんですけどー!!


「大好きって言えや」


顔を近ずけて言う。


あたしたちの顔は、あと数センチでくっついてしまいそう。


「いえや」