「乃愛ちゃーん!」

「え?」

誰…?

声のした方に振り返ると学校側から1人の男の子が走ってきた。

そしてさらにーー

ぎゅ〜!

「きゃぁぁぁぁっ!?」

「乃愛ちゃん、久しぶりだね〜♪」

「久しぶりってどういう……ってか私あなたなんて知らない!」

「忘れちゃったの?昔よく遊んだじゃん!」

男の子は目を潤ませながら私を見て言った。

そんなこと言われても……

「知らないものは知らない!それに初対面だし、名前知らないし…。」

「そうか……。」

男の子は肩を落としてシュンとなった。