「ノア、キレイだろ?」

「わぁ〜!ありがと!!」

「へへっ、またとってきてやるよ♪」

男の子は女の子に真っ赤なバラを一輪渡すと、女の子は頬を赤くして無邪気に笑い、男の子も照れくさそうにして笑った。

「乃愛、行くわよー。」

「あ……はーい!」

母の声が聞こえた女の子、乃愛は悲しい顔をした。

「………な、なくなっ!」

グシャグシャ……

「きゃっ、かみのけが〜」

「いつかまたあおうな!」

「………うん!」

男の子と乃愛はゆびきりをした。

「じゃあいってきます!」

「いってらっしゃい!」

男の子は手をふって乃愛を見送った。