小倉「なんかあったの」
真緒「うん。体の調子が悪かった。それに、いろいろ考えていた」
小倉「なにを」
真緒「いろいろ。ふたりのことも」
小倉「どっか入ろうか」
真緒「いい。そっちの公園のほういかない」
小倉「うん、いいよ」
2人は代々木公園のほうへ歩いていった。まだ日は残っていたが、それでも1時間ぐらいしたら、夜になる時間だった。
真緒「私、結婚はなかったことにしたい」
小倉「、、、ごめん」
真緒「謝らないでよ」
小倉「もっと、ちゃんと話しとけばよかったかなと思って」
真緒「話したって、うまくいってないのは、どうにもならないよ」
小倉「でも、本当にきちんとしたかったのに、なんかよく分からなかった」
真緒「2人とも同じふうに思っていたんだよ」
小倉「僕は、プロポーズをしたんだよ。本当に結婚しようって決めて」
真緒「いいじゃない。2人ともそう思ったのに、そうならなかった。そういったこともあるんだよ」
小倉「とうとうこの指輪、上げられなかった」
真緒「なんだ、買ってくれてたんだ」
小倉「うん」
真緒「もう、友達みんなにバカにされたんだよ。うまくいかないの当然だって」
小倉「そうだね。すぐ渡せばよかった。これどうしようかな」
真緒「捨てるの」
小倉「え」
真緒「捨てるんだったら、私欲しい」
小倉「いいけど。なんで」
真緒「思い出にね。好きな人と結婚できなかった思い出があったっていいじゃない。普通の人は、返すかもしれないけど、私はもらってなかったんだから」
小倉「そうか。分かったよ」
真緒「うん。体の調子が悪かった。それに、いろいろ考えていた」
小倉「なにを」
真緒「いろいろ。ふたりのことも」
小倉「どっか入ろうか」
真緒「いい。そっちの公園のほういかない」
小倉「うん、いいよ」
2人は代々木公園のほうへ歩いていった。まだ日は残っていたが、それでも1時間ぐらいしたら、夜になる時間だった。
真緒「私、結婚はなかったことにしたい」
小倉「、、、ごめん」
真緒「謝らないでよ」
小倉「もっと、ちゃんと話しとけばよかったかなと思って」
真緒「話したって、うまくいってないのは、どうにもならないよ」
小倉「でも、本当にきちんとしたかったのに、なんかよく分からなかった」
真緒「2人とも同じふうに思っていたんだよ」
小倉「僕は、プロポーズをしたんだよ。本当に結婚しようって決めて」
真緒「いいじゃない。2人ともそう思ったのに、そうならなかった。そういったこともあるんだよ」
小倉「とうとうこの指輪、上げられなかった」
真緒「なんだ、買ってくれてたんだ」
小倉「うん」
真緒「もう、友達みんなにバカにされたんだよ。うまくいかないの当然だって」
小倉「そうだね。すぐ渡せばよかった。これどうしようかな」
真緒「捨てるの」
小倉「え」
真緒「捨てるんだったら、私欲しい」
小倉「いいけど。なんで」
真緒「思い出にね。好きな人と結婚できなかった思い出があったっていいじゃない。普通の人は、返すかもしれないけど、私はもらってなかったんだから」
小倉「そうか。分かったよ」


