井上真緒編

真緒「あなたどうしたの。そのやつれかた。尋常じゃないわね」
チアキ「おまえが、私の心配をしてどうするの。自分の心配をしたら」
真緒「そんなこと分かってるわよ。でも、そんなの原因が分かっているんだから。あんたがいなくなればいいんでしょ」
チアキ「そうね」
真緒「だいたい、なんであんたはこんなことになっているのよ」
チアキ「何、あなたが私の身の上相談に乗ってくれるの。笑わせるわね」
真緒「のって欲しいんだったらのって上げるけど、私の望みは、あなたがでていくことよ。早くでてってよ」
チアキ「あなたが不幸になることよ。それが私を納得させることよ」
真緒「もう十分私は不幸になったよ」
チアキ「あなたは、本当の不幸を知らないわ」
真緒「何、あなたがそうだったとでも言うの。私は家族を失ってこんな酷い目にもあってるわよ」
チアキ「だからなんだというの。本当の不幸はね、幸せになれないことを不幸というのよ」
真緒「なるほどね。それがあんたってわけね」
チアキ「なんとでもいいなさい。その辛さがあなたには分かるはずないわ」
真緒「でも、それは勝手な言い分ね。本当は、あなたが幸せになりたいんでしょ。それができないから、すべてを巻沿いにするんだ」
チアキ「だから、なんだっていうの」
真緒「私は幸せになりたい」
チアキ「だからなに」
真緒「でてってよ」
チアキ「ははは、そんなこといっても無駄よ」
真緒「あなたの幸せはどこにあるのよ」
チアキ「そんなのはどうでもいいのよ」
真緒「何かあるんでしょ」
チアキ「あなたは何も知らないわ。私の幸せはあなたの不幸よ」
真緒「でてってよ。お願いだから。そうすれば、私は幸せになれるわ」
チアキ「そうでしょうね。でも残念だったわね」
真緒「私は、あなたの分も幸せになるから」
チアキ「ははは、、、」