「なんでですか、どうしてですか。
俺、なんでもしますよ?」

「だーかーらー、犬はいらないんだよ」

物わかりの悪い奴め。


まるで段ボールの中に放置された子犬のような目をしたって、俺は折れない。


しかし今日は、
いつもとはちょっと違うらしい。


「じゃあ俺、
 犬の良さをアピールします!」


そんな事を言われた。


そこから、俺の受難の日々が本格的にスタート。