Under Tamiflu 灰色の天使

「よしよし、その調子。
お利口さんだな。」

その言い草に苦笑を禁じえない。

プラスチックの器にはおひたし
の汁しか残っていなかったから。

夕食の終った時間にUTはまた
やって来て、立っているついで
だと、トレイを返して来てくれた。

本当に死神なの?って
聞きたくなるのはこれから。

「それ・・本?」

「あア、読んでやろうと思って?」

彼がビニール袋から取り出した
分厚い本は・・はア?

"ふしぎの国のアリス"って!!

子供かっっ!!
せめてハリポタだろっ!・・と思う。

「そんなのよりUTの事が
聞きたいなぁー・・なんて。」

本を開いてイスに座った途端、
私がそう云い出すと言葉を失ってる。

そして小さく首を振ったのだ。


「くだンねえよ」 「いいから」

「ゴメンだね」  「お願い」