その時、母さんが階段を上ってきた。


「京平何してるの?」


「母さん…つばさが女だって初めに言ってくれよ…」

小声で訴えるが、当の母さんは

「あれ?つばさちゃんって言わなかったかしら?」

と言うだけだった。


そしてすぐに

「つばさちゃん、お夕飯食べていく?」

なんて言って、話を変えてしまった。


「いえ、お夕飯までいただくわけにはいきませんから…

今日はもう帰ります。」


「えー!!食べていけばいいのに!!」


「そうよぉ!!京平、あんたどっか行きなさい。

そしたらあんたの分をつばさちゃんにあげられるのに…」

おいおい。

俺だって我が家で夕飯食べたいんだけど…


ていうか亜梨紗と食べたい。