「え…女…?」


「……一応…」


「でも、髪短いし、靴だって男物…」


「髪は部活の雰囲気で短くしてます。

靴は、ああいうシンプルなデザインが好きなんです。

…すみません、紛らわしくて……」

つばさが再び頭を下げる。


「つばさが謝ることじゃないよ!!

悪いのは…お兄ちゃん!!」


「亜梨紗ぁ〜…」


「つばさに謝って。」


「……ごめんなさい。」

俺は深々と頭を下げた。