「あ、あの…」


「はい?」

振り返るとそこには数人の女生徒が。


「大山京平先輩ですよね?

前にこの中学にいたって噂の…」


「あー…そうだけど。」


「キャー!!やっぱり!!

一緒に写真撮ってもらっていいですか!?」

女の子達が目を輝かせてカメラを構える。



「あ…いや…ちょっと急ぐんで!!」

愛想笑いを浮かべて走って中学を出た。



もちろん、亜梨紗の手を引いて。

「お兄ちゃん!!撮ってあげれば!?」


「俺は自分の卒業式の時に散々撮られた!!」


「でもあの子達はその時いなかったんだし…」


「あー…でもとにかくパス!!」

走って家まで帰った。