「あ!!つばさのノートだ!!」

亜梨紗がノートを指して言った。


「あの子の?

へぇ…ノートキレイだな。」


「でしょでしょ?」

なぜか、亜梨紗が誇らしげだった。


そんな時、亜梨紗のケータイが震える。


メールみたいだった。


「…やっぱりそれ、つばさのノートだ!!

明日持ってってあげなきゃ!!」


亜梨紗は俺の手からノートをひったくり、鞄に入れた。


「お兄ちゃん、今回のことはアイスでチャラにしてあげる。」


亜梨紗はにっこり笑った。

俺は冷凍庫を開けるべく、キッチンへと向かった。