「あ〜りさ!!」


「………」


「亜梨紗!!ごめんって!!」

俺はひたすら謝っていた。

妹の友達を男だと勘違いし、怒った妹(亜梨紗)は夕食の時から今まで一切口をきいてくれていない。


「お兄ちゃん最低…」

机に突っ伏しながら亜梨紗が放ったこの言葉に項垂れると一冊のノートが目に入った。


《……亜梨紗のノートか?》

拾い上げて、中を開くと…


「うお…見やすっ!!

字キレイだな…」

見覚えの無い文字たちがキレイに羅列していた。


俺の言葉に反応した亜梨紗が顔を上げ、イスを回転させる。