今日は、イロイロありすぎだぁ。疲れた…。
「ただいまァ~」
「お帰り~」
「姉ちゃん!」
「はい?」
「勉強教えて!!」
「勉強?」
「うん。」
「私疲れてるんだけどぉ。」
「良いから良いから!!」
「はいはい。」
もぉ!!!!人が疲れて帰ってきてるのに!!はぁ~。
「コレとコレが分かんないんだよね。」
「コレは、こうしてこうするとこうなるの!」
「わぁ~!!すげぇ~!」
「他は?」
すげぇ~!!って言われるとちょっと嬉しい。
「ココも分かんない。」
「ココは、さっきのにコレをたすの。」
「ホントだぁ!」
「他は無いでしょ?私ご飯食べるからね!」
「うん!ありがとう!!」
ありがとうって言われると照れるから、すぐに弟の部屋を出た。
弟の名前は、上の方が京汰(きょうた)で、下の方が伸光(のぶあき)だった。
伸光は、性格が良くみんなから好かれるタイプ。
でも京汰は、人をバカにすることしか頭にないタイプ。
その京汰が私にありがとうと言うのは、1年に1回しかない!
「お母さん。京汰がありがとうって言ったよ!」
「は?それだけ?京汰は最近偉いのよ?」
「え!!どんな感じ?」
「ん~。洗濯したり、勉強したり。」
恐ろしい!
「…冗談でしょぉ?」
「冗談じゃないのよぉ~。あんたもお風呂入って寝なさい」
「は~い」