次の日の朝

昨日みたいにやっちゃんがいた。

「おはよう。」

昨日謝ったものの、あれから顔を合わせるのは初めてで少しだけ緊張してしまう。

「昨日はよく寝た?」

「あ、うん。」

「今日は顔色良いもんな。」

やっちゃんのいつもの笑顔。

これだけで、緊張が解れる。

「古典の課題終わったか?」

「えっと、今日だったっけ。」

最近毎回のように課題があるけど、提出期限がバラバラでよく分かんないんだよね。

「そうだよ。」

課題をやっていないことはやっちゃんにはお見通しらしく、意地悪な笑顔になっている。

「か、簡単?」

古典は5時間目だから、頑張れば終わる量だったはず…!

「まぁ、簡単かな。苦手じゃなければな。」

私、古典はイマイチなんだよね…。