篠塚先輩は目立つ人だから、廊下を歩くとみんなが先輩を見る。
そのせいで先輩に腕を引っ張られている私にも否応なしに視線が集まるわけで、私は何も悪いことはしてないけどなんとなく空いてる手で顔を隠してしまう。
「千穂?」
私を呼ぶ声とすれ違った気がして、慌てて振り向く。
…あ、やっぱりやっちゃんだ。
購買部からの帰りなのか、お弁当を抱えたやっちゃんと目が合った。
「やっちゃ…」
やっちゃんに助けを求めたくて、手を伸ばすけど、その間にもどんどん距離は空いてしまう。
「後ろ見てると転んじゃうよ。」
そう言う先輩の声が聞こえて、前に向き直ると階段がすぐそこに迫っていた。
「ケガしたくないでしょ?」
先輩が離してくれれば問題ないんですけど!なんて心の中で悪態をついた。
そのせいで先輩に腕を引っ張られている私にも否応なしに視線が集まるわけで、私は何も悪いことはしてないけどなんとなく空いてる手で顔を隠してしまう。
「千穂?」
私を呼ぶ声とすれ違った気がして、慌てて振り向く。
…あ、やっぱりやっちゃんだ。
購買部からの帰りなのか、お弁当を抱えたやっちゃんと目が合った。
「やっちゃ…」
やっちゃんに助けを求めたくて、手を伸ばすけど、その間にもどんどん距離は空いてしまう。
「後ろ見てると転んじゃうよ。」
そう言う先輩の声が聞こえて、前に向き直ると階段がすぐそこに迫っていた。
「ケガしたくないでしょ?」
先輩が離してくれれば問題ないんですけど!なんて心の中で悪態をついた。