「雄一、わたしにプロポーズとかしたっけ?」 「え、してなかった? おかしいなぁ」 「おかしいも何も、してない、してない」 わたしは大きく頭を横に振った。 「あの花火の日から、俺はそのつもりだったけど。 華、今更、嫌とは言わないよな」 あくまで雄一は強気で通す気だ。