そんな暮れも押し迫った12月のクリスマスイブ、やっと時間を合わせてクリスマスを祝おうということになった。 二人にしては珍しくイタリアンの外食などして、ささやかなプレゼント交換を済ませ、イルミネーション輝く夜の街を並んで歩いていたときだった。 「そろそろ華のご両親に、結婚の挨拶に行かないとな」 「えっ?」 わたしはプロポーズをすっ飛ばした、雄一の強引な言葉に絶句した。