不安な気持ちのまま、わたしは就職活動に身が入らなかった。 明確な志望動機のないわたしは、行きたい業界も定まらない。 だって第一志望は雄一のお嫁さんなんだもん。 叶わない夢、ではあるけれど…… 忙しい日常の中、二人の時間も噛み合わず、無駄に時間だけが過ぎて行った。