遥々遠い秋田まで、俺と一緒に花火を見にやって来た華。




その心中は複雑だったに違いない。




俺に対する、真っ直ぐな愛情と。

俺の気持ちを疑う、不安と。



華は俺との別れさえ予期して、この地に降り立ったのかもしれない。



ごめん。



そう仕向けたのは俺だ。