――嗚呼、いっそ……このまま雄一に抱かれたら…… 「雄一! ごめん、わたしが悪かった。 雄一がここまで覚悟を決めて店に来てくれてるっていうのに、わたしってば自分のことばっかりで。 ほんと、自分で自分が嫌になる。 雄一、わたしも覚悟を決めるよ、もう逃げない。 雄一からも、両親からも、店からも。 だってわたしには雄一がいるもの。 雄一……、愛してるよ。 だから今は我慢しよう?」 わたしは雄一をなだめるようにきつく抱きしめた。 自分に言い聞かせる為にも、出来るだけ理性的に語りかけた。