「携帯鳴らしたけど、バックの中だし。 華が何も持たずに飛び出したって分かって焦った。 華は見かけに因らず無鉄砲だからな。 心配させるなよ…… 寿命が縮まった」 「大げさだなぁ」 雄一の胸に顔を埋めて呟いた。 「大げさなことあるもんか。 言っただろ、華は俺の命だって。 愛してるんだ。 何よりも。 華なしでは生きられない」 「うん……、うん……」 わたしはうなずくことしか出来なかった。