「俺の代でもっとでっかくしてやるんだ!」
「もうこれ以上
おっきくしなくていいでしょ!」
2人で笑い合った。
「早紀は、まだ?」
「………うん。
てか、よく覚えてたね。
拓真に言ったのって
小6ぐらいじゃなかったっけ?」
「そんな昔だったっけ。
なんか、覚えてたんだよな。
やっぱ、継がねぇの?」
「うーん。
このまま、諦めなかったら。」
「そっか。
まぁ、やりたいことやれよ。」
そう言って、微笑んでくれた。
「拓真もママと同じこと言うね。」
なんか可笑しくて、笑ってしまった。
「有紀はもちろん継がねぇんだろ?」
「絶対ないね。
有紀もちっちゃい頃から
デザイナーになりたい、としか
聞いたことないもん。」
有紀が社長イスに座ってるところなんて
全くイメージ出来ない…
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