一年と二ヵ月



「中2はグリーンのシルクのストレート、
中1はパープルのダブルフリル、
小6は白のショート。」

七海の口からはあたしの歴代ドレスが
つらつらと出てくる。


「よく覚えてんね…。」

あたしですら覚えてないのに。


「あたしの覚えてる限りでは、
ピンクのドレスは無かった。」

「はぁ…。
やっぱり買わなきゃダメですよね。」

「そういうこと。

カーディガンに靴、鞄、
全部買い揃えるからね!

ほら、もたもたしてる暇はないんだから!
次行くよ!」


七海のバックに炎が見える…。

こういうのは燃えちゃうから
気を付けてたんだけどな。

まぁ、たまにはいいか。


「早紀!
早く行くよー!」

「今行くー。」


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