「ありがとうございましたぁー」
「いや〜、
気に入ったのがあって良かった!
たまたま雑誌にこのお店載ってて、
絶対来ようと思ったんだよね。」
「なるほどね。
だから七海も服買ったわけか。」
えへへ、と笑う七海。
「でも、良い買い物したなぁ〜♪」
袋の中を見つめては呟く。
人って買い物だけで
こんなにもにやつけるものだったなんて
全然知らなかった。
「ちょっと早紀、まだだよ?」
―――『まだ?』
「何が?」
「まだ買うもの、残ってるよ?」
「え?これ以外に何買うの?」
クツは家にあるので良いだろうし、
カバンもいらないんじゃ…
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